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炭素14による年代測定法 

「ユダの福音書」を含む写本の年代測定について作者はこういうんです.
「95%の確率で,革の装丁と写本の断片は,紀元220~340値の間のもので
あるということだった」
そのすぐあとに,測定者のコメントがかかれています.正確にはこういうべきですね.
「統計学上は,写本が220年より前に書かれた可能性はわずかに2.5%,
同じく340年より後に書かれた可能性もやはり2.5%です.」
なるほど.

おそらくは,帰無仮説に相当するところを紀元220年~340年の間に設定したところ,
95%の有意水準で帰無仮説を積極的に棄却できないというところでしょう.
積極的に紀元220年~340年の間であるとは言えないところが,
統計学の統計学たるところか.

もっと気になるのは,P350に5種類の標本からの結果が載せられています.
その全ての測定年代が209年~333年の間にあるという得意な結果.
測定者のコメントとして,
「これほど一貫性のある結果が得られるのは非常に珍しく,
胸がわくわくする思いです」
と書かれています.
全ての結果があまりにも良すぎると,ちょっと怖いというか,怪しさえ覚えますね.
それこそ統計学的にも.

まあそんなことを言えば,「ユダの福音書」の発見やその流通経路なんてのも
数奇な話なわけで,面白いことこのうえないです.
茂木健一郎氏の
「脳」整理法
に「偶有性」と言う言葉がでていました.
「半ば偶然的に,そして半ば必然的に起こるような出来事」のことです.
統計学的な発想を持って,人類にとっての(「キリスト教徒にとっての」というべきか?)
歴史的な発見を解釈することに意味はないのかもしれません.

とはいえ,時代が本物かどうかということについては,偶有性の問題ではないですから
きちんと検証されるべき問題ですね.

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