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数学でつまづいてるんだけど 

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 (1925))数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書 (1925))
小島 寛之

講談社 2008-01-18
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小島氏は,数学に関する本をたくさんだしているので,知っている人は多いかも.
もともと数学教育に携わっていた著者が,数学に関してより面白い問題を探す中で,
経済学に目をつけ,そして経済学者になってしまったエピソードはちょっと面白かった.

本書は,子供が数学に触れる際,どのような点で数学につまづくのか考察されている.
いくつかあったけど,記憶に残っているところをまとめると,
・一般化・抽象化するということの理解
・数という抽象概念の理解
・押し付け的な数学
という点.
特に3つめの内容についてのエピソードは印象に残った.
進学校での数学の授業についていけない生徒を教えたところ,かならずしも数学能力が低かったわけではなかったそうだ.学校の授業では,なんと教師の数学の問題の解答を丸暗記させるようなことをしていたらしい.だから数学の勉強とは,その模範解答を暗記するということに費やされる.逆に数学能力のある学生は,暗記にたよることなく,自ら定理を証明していくことで別の解答を書いてしまう.教師は模範解答以外は解答としての評価を下げ,結果成績が悪くなってしまっているのだという.

全体として著者の分析はとてもただしいと思う.つまづく理由は生徒の側にあるだけではなく,むしろ数学そのものが内包する問題点のほうを重視している.このあたりをきちんと説明するためか,後半の自然数に関する議論にはかなりのページ数を割いている.それはそれで面白かったのだけど,できればちょっと議論のまとめが欲しかった.そもそも何で自然数についての説明が必要だったのか,もう一度整理しなおしてほしかった.それはまあ,読み手である僕の能力が低いだけか・・・

ただし,数学につまづく理由のすべてではない.これはまったく裏付けはないのだけど,絶対的に数学に,あるいは数字に触れている時間が短いというケースが多いのではないだろうか?ただし,触れる時間が短くなってしまう理由,あるいは数学を避けてしまう理由は,やはり著者が正しいのかもと思いなおした.

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