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「蜂群崩壊症候群」解明か? 

世界中でミツバチが減っている.

というのは以前のエントリでも書いた.
蜂群崩壊症候群(Colony collapse disorde)でCCDというらしい.
ミツバチの減少は,ミツバチに受粉を頼る農業にとっては致命的な痛手になる.
これはまさに食糧問題であるわけだ.
以前のエントリで書いたように,アインシュタインは,

「もしミツバチが地球上から姿を消したら、人類は4年で絶滅するだろう。」

といっている.
(とおもったら,こんな情報もあり,
Famous Einstein Bee Quote Is Bogus
とりあえず,アインシュタインが言ったかどうかは別として,この命題は的を得ていると思う.)


今日,本屋で本を物色していて,こんな本を見つけた.

悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」
悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」船瀬 俊介

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タイトルはレイチェル・カーソンの「沈黙の春」を利用したもの.
彼はジャーナリストだ.彼の取材によれば,
新農薬であるネオニコチノイドが原因であるというのだ.
半径4kmに拡散し,ミツバチに被害をもたらすという.
フランスでは,すでに危険性を認知し,禁止判決がでているという.

彼の情報がただしければ,これはたいへんなことだ.
ただし,こういった問題は極めて科学的な検証が必要な問題となる.
真の因果関係を見つけるというのは非常に難しい.
ただ,もし致命的な影響をもつ可能性があるのであれば,
その検証過程において,使用を中止するこがあっても良いのでは.

この本の惜しむらくは,

・なぜ書籍で告発なのか?ということ.メディアとしての本はとても好きだが,
いまいち広まるのに時間がかかりすぎる.彼の主張の即時中止にそぐうのか?

・参考文献があまりに少ない.また書籍のみで,科学雑誌などの利用があまり無い.
その意味で科学的な信頼性にかける.
いちおう「The Journal of Pesticide Reform」からの引用がある.
年号などはでているものの,著者名も書いていない.
しかも,そのあとではこの雑誌を「Journal」と呼ぶ.意味がわからない.

・またこの専門誌を,なぜか内部資料と呼ぶ.
これは内部資料ではないでしょう.あたかも秘匿された情報を探してきたかのように
書いてはいるものの,一般に公開されている査読付きの論文ということか.

・農水省の役人とのやりとりは,役人の対応の酷さは感じる.
とはいえ,質問もあまり容量を得ていない感じだ.
農薬対策室の室長に,米の等級の話を持ち出しても,意味は無い.
まあ,ジャーナリストらしく,自分の意図するひどい対応さえしてもらえれば
それでよいというのもあるかもしれない.それにしても質問の仕方をどうにかしたいところ.
このあたりの書き方は,面白くはあるものの,得られる情報は少ない.

・フランス最高裁が判決をだしたからといって,日本がそれに従う必要はない.
フランスが禁止すれば,禁止するってのは主張の根拠にはならない.
必要なのは法的根拠ではなくて,科学的根拠.

というところ.
しかし,問題提起として,とても重要だ.
こうした農薬などは,いわゆる予防原則で行って欲しい.
取り返しのつかないことになるまえに,早いところ問題解決したいものだ.
以下が,レイチェル・カーソンの本のリンク.文庫があります.

沈黙の春 (新潮文庫)
沈黙の春 (新潮文庫)レイチェル・カーソン

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star環境を考える際、最初に読むべき教科書。ジャーナリズムとしても非常に高い質を持つ。
star現在では科学的根拠に疑問がもたれていますが
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