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科学哲学の冒険 

科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)戸田山 和久

おすすめ平均
stars簡単な本じゃないよ
stars対話形式でとっつきやすいが、中身は本格的
stars読み方あってる?
starsとても読みやすい科学哲学入門書
stars「意味論的解釈」について少し突っ込んでほしかった・・

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「科学哲学の冒険」を読む.

2,3ヶ月前に購入して読み始めたのですが,今日になってようやく読み終わりました.対話形式というとっつきやすさと,
NHKブックスだから分かりやすいだろうという先入観から,ついつい手をだしてしまった本なのですが,正直疲れました.

目次は

1 科学哲学をはじめよう―理系と文系をつなぐ視点
(科学哲学って何?それは何のためにあるの?;まずは、科学の方法について考えてみよう;ヒュームの呪い―帰納と法則についての悩ましい問題;科学的説明って何をすること?);

2 「電子は実在する」って言うのがこんなにも難しいとは―科学的実在論をめぐる果てしなき戦い
(強敵登場!―反実在論と社会構成主義;科学的実在論vs.反実在論);

3 それでも科学は実在を捉えている―世界をまるごと理解するために
(理論の実在論と対象の実在論を区別しよう;そもそも、科学理論って何なのさ;自然主義の方へ)


という3部構成.

いわゆる科学哲学の解説本・・・ではない.
というか,本格的にすぎる感じがしました.帰納,演繹,反証可能性,論理用語などもっと基本的なトピックについて,科学の歴史を踏まえながら,それこそ「冒険」してほしかった.この本は,科学哲学の議論を概観しながら,自らの主張である実在論を擁護していくという手法をとっています.

僕自身は,著者の主張にとてもシンパシーを覚えます.とても自然な考えかただと思う.最後に残る,帰納の正当化に関する循環の問題がポイントになってしまうのかも.帰納を正当化するために帰納を使ってしまうことは問題なのかってこと.でもこれについては,僕なりに考えたことがある.帰納という関数の空間で,帰納という関数を考えるとき,その関数空間が適当な仮定を満たしているならば,うまいこと縮小写像の定理が働いて,不動点として正当化されないんだろうか? なんて考えてみたことがある.ただこれ適当な仮定がたぶん満たされないだろうからむりっぽいなとおも思います.

しかしこの本.かなり頭をつかって読まないと,理解できないです.途中わからないところは,すっとばしましたw.問題がそもそもなじまないということもあるし,また対話形式であることが原因の一つ.話し言葉になってしまっているために,いまいちいいたいことが分からないときがありました.ともかく,対話形式はかえって分かりにくい.ときたま著者が疲れたのか,全体の構成を考えてなのか,対話形式をあきらめて,コラムっぽく書いてしまうことが見受けられた.じつはこういうところが一番分かりやすかったりw

科学哲学は,自然科学や社会科学も含めた全ての科学に触れる人は,学ぶべきだと思うんです.しかし,この本を読むと,学ぶというほど教科書化されるほど,コンセンサスがある内容とは思えない・・・.だとすると,学ぶという対象になるかどうかは疑問ですが,すくなくとも,科学的手法について誠実であるために,科学哲学という問題があるということについて知っておくことは大事だなぁと感じています.

本の値段は,1120円+税.
僕の評価は,値段通り
しかし内容が濃すぎ.もう少しやさしくしてくれるか,あるいは全体像を整理したまとめが欲しかった.

コメント

同じ実在論の立場でこの根拠づけ

 同じ実在論の立場で、科学の根拠付けとこの擁護をしています。
 http://blog.goo.ne.jp/i-will-get-you/
 いわゆる神の存在証明がもたらす意味について
      一般法則論者

コメントありがとうございます.

この本を読んでいて,結局のところ素朴な実在論がでてくるわけですが,そうしたことを当たり前とぜず,きちんと議論していくことからでてくることが重要なのだと思いました.

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