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「漂流教室」を読む 

漂流教室 (1)
漂流教室 (1)
楳図 かずお

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楳図かずおの漫画はあまり好きではなかったのですが,つい昨日なんとなく読み始めた漂流教室,勢いで一気に読んでしまいました.わざわざ僕がいまさら評するまでもなく,多大な評価を受けた作品.

1970年代に書かれたこの作品.未来の世界に飛ばされ,水や食料が限られてた学校でのサバイバルを迫られた小学生集団.物語の設定,人間の描写,個々心理の描写,集団心理の描写がすばらしく,面白すぎた.グロテスクな描写に批判は多かったようなのですが,むしろ設定にマッチしていて,かえって僕の心を捉える.それに
グロテスクな描写による見た目の恐怖よりも,そういった状況下に追い込まれたときの状況の恐怖のほうが恐ろしく感じた.

彼らにとっての問題は,未来の世界に飛ばされ,水や食料が限られていたことではなかったように思います.問題は人間が集まったときの行動にあったように思う.集団の意思決定あり方,力,組織,権力,暴力.こうしたことを極限状態におくことで,際立たせて見せたのがこの漫画のように思う.極限状態でなければ露呈しなかった問題を,極限状態におくことで,見えるようにしてくれている.

一時期,小説バトルロワイヤルが話題になったが,こちらはどちらかというと個人のサバイバルになっている.そもそもの設定が集団ではないのだ.こういう点が現代的という感じも受けてしまう.一方の漂流教室は,集団としての人間の心理描写がほどこされていて,よほど面白い.

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