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踊る面倒くさい人 

データはウソをつく―科学的な社会調査の方法
データはウソをつく―科学的な社会調査の方法谷岡 一郎

筑摩書房 2007-05
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star何も考えない人間にならないための本

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を読む.

これ面白いのは,いしいひさいちの漫画を引用して,著者の論点を補強しているところ.
漫画は,シチュエーションを設定して,読み手に共感を持たせるとともに,絵によって訴えかけることができるので,とても効果的.また谷岡氏は,いかに社会調査にゴミが多いかを指摘しているため,そのナンセンスさが際立っていて良いですw

僕もデータをいじくるものの端くれとしては,世の中の多くの人たちが,公表された調査を鵜呑みにしてしまうことには,とても疑問を感じてきました.

そんなすっきりしない状況をズバッと問題提起してくれたのが,谷岡氏の前著

『「社会調査」のウソ ― リサーチ・リテラシーのすすめ』

です.この本の主張は,

・世の中のいわゆる「社会調査」の過半数がゴミ
・ゴミは新たなゴミを生む
・ゴミが作られる理由は調査のプロセスにある
・ゴミを作らない方法
・ゴミを見分ける方法

でした.今回の本は,思想は共通していますが,「ではどうするべきなのか」について,若い人向けにかかれたものです.

政府発表や,それをそのまま垂れ流すマスメディア,あるいは曲解して垂れ流すメディア,マスメディア独自の世論調査,そしてそうした記事から書かれるブログなどを見ていると,その多くはあまり吟味をしないで,そのまま書かれていることを信じているものが多いです.

大事なのは,書かれている記事の背景だったりします.そしてもっと重要なことは,「書かれていないこと」だったりします.「書かれていること」の背景と「書かれていないこと」にきちんと目を向けると,正しい情報が見えてくるのかもしれないです.

とはいえ,自分自身がいつも騙されず,踊らされずにいるかといえば,そうでも無い.だから普段から,常にものごとを自分で考えるように意識しているんです.こういう態度は普通の人にとってみれば「面倒くさい人」と思われるかもしれない.いや自分自身でも面倒くさい.でもたとえそう思われたって,やっぱり乱立する情報のゴミの中から,正しい情報を選別していくセレンディピティは身に着けておきたいです.

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