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「反論の技術」を読む 

反論の技術―その意義と訓練方法
反論の技術―その意義と訓練方法香西 秀信

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「反論の技術」を読む

著者は,基本的に意見は反論であるとしている.なにか意見を述べるときには,その意見に対しての反論を想定しているからだ.さらにいえば,そもそも誰も反論しないような意見ならば主張する意味がないということだ.

著者はまず反論を二つの型にわける.

「主張」型反論



「論証」型反論.

「主張」型反論とは,相手の主張の反対の意見を述べること.

「論証」型反論とは,相手の主張を支える論証を切り崩すこと.

この本で,著者が説明してくれるのは,後者の方だ.

「主張」型反論も良いのだが,お互いにお互いのサポートをしていくだけで,議論は平行線のままで終わることが多い.だからこそ後者の「論証」型反論が必要となる.

もちろん,反論のための反論という感じもあるが,著者は次のように述べる.

「数学のような厳密な自然科学の議論は,必然的な(確実な)前提から出発して,必然的な結論に到達するが,人文・社会現象を扱う議論においては,多くの場合,蓋然的な(そうらしい)前提から出発して,結論においても蓋然的確実性しかもたない.」

その意味で,この手の議論は,「違ったあり方も可能とする」.

だから,こう言う

「反論は真理を保証する」

そして

「正しいから反論できないのではない.反論できないから「正しい」のである.また,間違っているから反論できるのではない.反論を許したからこそ「間違い」であったということになるのだ.」

その意味で,反論のための反論は有効なのだ.


この本は教師が,国語教育を行うためにかかれたものらしく,反論の訓練を学生にほどこすための教師がどうするべきかという立場から書かれている感じ.しかし,優れた内容でした.

もう一度読んでもいいと思う本.
ただし,1800円の本を買ってすぐ,ブックオフで半額でみつけてショックでした.

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