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イタイ妄想 

イタタタっ、

なんだい熊さん、どこか痛いのかい?

いやね、はっつあん。どこが痛いのか、皆目検討がつかないんでさぁ。

なんだいそりゃ? 痛いには痛いのかい?

そうなんだよ。右足がいてぇのかと思って、右足を押さえるってぇと、右足じゃねぇ。
それじゃあってんで、左足を押さえるってぇと、左足じゃねぇ。
とまあ、そんあ具合で、さっぱりわからないんでさぁ。
いつもだったら,「いてーの,いてーの,とんでけー」ってなもんで,治っちまうんだが,
こんだなぁ,ちーと厄介でさぁ.

おめぇさん、そりゃなんかに取り憑かれてるんと違うかい?
ほら良く聞くじゃねぇか、狐憑きだの、オシラさまだのって。
そいつぁ、ちっと徳のある人にでも見てもらったほうがええんじゃねぇのか?

いや、はっつあん、なんだいそりゃ。縁起でもねぇ。
怖がらせようったって、そうはいかねぇよ。
縁起は担ぐことはあっても、自分が担がれちゃっちゃぁ、おしめえよ。
まあ、なんだどこが痛いのがわからねぇだけで、
そんなにひどいもんでもねぇから、そのうちけろっと直っちまうよ。

そうかい。おめぇさんがそういうんだったら、そりゃそれでいいけどもよ。
だからって、憑き物をなめちゃあいけねぇよ。
ちょっと気をゆるすってぇと、するするーっと憑かれっちまうんだから。
また性質のわりいことに、憑かれた人間はきがつかねぇっていうじゃねぇか。
それどころか、憑かれたことにすっかり慣れちまってるのもいるっていうぞ。

なんだい、はっつあん。そんなに俺に狐を憑けたいってぇのかい。
よぉわかった。そんじゃあその徳のあるってぇ人のところへいって、
本当に憑いてるんだか見てもらおうじゃねぇか。

ってぇことで、いてぇ上にご機嫌までそこねちまった"はっつあん"と
こりゃやっぱり憑き物だと確信してきた熊さんと、二人つれだって、
その徳のあるっちゅう人のところへと、行く事になったんでさぁ。

その人ってのなぁ、ちーとは名の知れた坊さんらしいが、
ずいぶんときたねぇ掘っ立て小屋に住んでおりまして、
戸を開けるんだって、一苦労ってなもんでした。
さて、二人は、さっそくことの事情を坊さんに話そうとすると,

なんだい騒がしいな.お前さんがた.
おや,こちらさん,もしかしてどこか痛いのではないかな?
そうでしょうそうでしょう.
お前さん,ちょっと日ごろの行いが良く無いようだね.
その痛みとりたいのかい?
じゃあ,ちょっと耳をかしてごらん.
ごにょごにょ.

おぅ,そうかい.
そんなことで,この痛いのが飛んでいっちまうのかい?
なんだい早くいっとくれよ.

みたいな妄想をしてしまうくらい,背中がいたい.

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