スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Introduction to econoholic 

経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには
経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには大竹 文雄

おすすめ平均
stars利害にまつわる問題を考えるフレームワークを与えています
stars一般人と経済学を繋げる良書
stars確かに面白いが
stars新書サイズのパフォーマンスは充分
stars新書とはかくあるべき

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


Econoholicなんて言葉はないと思うんだけど,経済学中毒といったところ.
この本のエピローグに大竹さんが使っている言葉です.

この本,経済学の入門書としても,労働経済学の入門書としても,
一般の読み物としても,どう読んでも面白い.
中身を明かしちゃっては,タネ明かしになってしまし営業妨害なんで,
読んでもらうのが一番です.

特に,「イイ男と賃金の関係」とか,プロ野球やゴルフの年俸を経済学的に考えている辺りに興味がわけば,面白いこと間違いなし.
基本的には,専門の経済論文で,すでに行われた研究をベースにしながらも,わかりやすく,著者なりのまとめ方をしています.

後半,年金問題,所得格差の問題はかなり本格的だと思います.
議論は整理されていますが,年金制度や税制についてもう少し詳しく説明してくれても良かったのではと思いました.

エピローグの言葉はよかった.

「経済学に不信感を持つ人々の多くは,金銭的なインセンティヴにもとづいて人間は行動しているわけではないと考えているのではないだろうか.たしかに,人間の行動原理は,金銭的インセンティヴだけではない.それでも,金銭的インセンティヴがまったくないと考えるのは無理がある.死亡時期でさえ,金銭的インセンティヴに影響されてしまうのだ.賃金制度や社会保障制度を考える上で,金銭的インセンティヴの存在を無視すると,人々がやる気を無くして多大な無駄を発生させてしまう.
 ただし,非金銭的インセンティヴの存在を無視してしまうことも無駄を生んでしまう.(略)
 使命感,生き甲斐,仕事の面白さ,社会的な名誉,社会的な倫理観といった非金銭的なインセンティヴによって人々が働いていたときに,不十分な金銭的インセンティヴを導入した途端,非金銭的なインセンティヴが機能しなくなることもある.(略)
 私たちが社会の制度を設計して行くうえで一番大事なのは,人々が金銭的インセンティヴや非金銭的インセンティヴにどの程度,感応的であるかを知っておくことである.」

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kerso.blog52.fc2.com/tb.php/140-077f2a99

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。